ルトお役⽴ち情報
Useful Information

ベルトお役⽴ち情報

合成樹脂の特徴 世界を支える合成樹脂の力

2025年7月23日の記事でアクリル樹脂とふっ素樹脂の特性や用途などをご紹介しました。

こちらの記事です。

思いのほか反響があり、今回も樹脂についてご紹介していこうと思うのですが、もう一段階大きい目線で「合成樹脂」全体について
ご紹介しようと思います。

私たちの身の回りには、目に見えないところで活躍している素材がたくさんあります。
その中でも、「合成樹脂」と呼ばれる素材は現代の産業や日常生活に欠かせない存在です。

この記事では、合成樹脂の特徴や用途をわかりやすく解説します。

「合成樹脂」とは?

合成樹脂は、石油などを原料として人工的に作られた樹脂の総称のことです。
一般的には「プラスチック」と呼ばれることが多く、以下のような種類があります。
以前ご紹介したアクリルやふっ素樹脂も合成樹脂に含まれます。

 

★熱可塑性樹脂(ねつかそせいじゅし)(例:ポリエチレン、ポリプロピレン)
加熱すると樹脂自体が柔らかくなり、冷却すると固まる性質を持ちます。再加工が可能です。
ペットボトルの「ペット(PET)」もこの熱可塑性樹脂に含まれ、我々が目にすることが多い樹脂かもしれないです。

 

#PET・・ポリエチレンテレフタレートのことで、透明性、耐久性、加工性に優れています。

ペットボトルのほかには、繊維状の「ポリエステル」がよく聞く名前だと思います。

 

 

★熱硬化性樹脂(例:シリコーン樹脂、フェノール樹脂)
熱可塑性とは反対に一度過熱すると硬化し、再び加熱しても形が変わらない樹脂のことをいいます。

おせんべいのようなイメージです。

 

やわらかいおせんべい生地を一度過熱し固めると、再加熱しても形は変わらないかと思います。まさにそのイメージです。

※ここでは焦げることはここでは考えていません。

 

特徴として耐熱性や強度に優れています。

一例としてはシリコーン樹脂が熱硬化性樹脂としてあげられます。

 

 

熱を加えても変形しにくいといという特徴から、自動車部品、電子部品や食器などに使用されています。

ふっ素樹脂と比べると

ふっ素樹脂も合成樹脂であり、熱可塑性樹脂に分類されます。

特にPTFEについていえば、熱可塑性樹脂ではあるのですが、熱を加えても流動化しないので、加工が厄介な樹脂になります。

射出成形や押出成形のような「溶融成形」では製品を作ることができません。

 

加工は難しいですが、耐熱性、耐薬品性などの他に類を見ない特性があるため

航空宇宙産業や医療機器、半導体製造、食品製造など、極めて厳しい環境での使用に適しています。

これからも未来を支える素材として

近年では、環境負荷の低減やリサイクル性の向上が求められる中で、合成樹脂の改良などの研究も進んでいます。
まだ見ぬ新しい樹脂もこの先出てくるでしょう。合成樹脂が持つ特性は今後も多くの分野で必要とされ続けるといっても

過言ではありません。
合成樹脂の発展は世界の発展にもつながってくるでしょう。

 

今回は合成樹脂について簡単にご説明しました。アクリル同様、適材適所で使い分けることが重要です。

素材選びに迷ったときは、この記事を参考にしてみてくださいね!

もっと詳しく知りたい方は当社までお問い合わせください。