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「アクリル樹脂とふっ素樹脂」用途と特性を徹底比較 アクリル樹脂とふっ素樹脂の違い

私たちの身の回りには、さまざまなプラスチック素材が使われています。
その中でも「アクリル樹脂」と「ふっ素樹脂」は、特に注目される高性能な素材です。
この記事では、それぞれの特徴や用途、そしてどのような場面で使い分けられているのかをご紹介していきます。

アクリル樹脂とは

アクリル樹脂(PMMA:ポリメチルメタクリレート)とは、透明性と加工性に優れた熱可塑性(※)樹脂です。

 

※熱可塑性(ねつかそせい)とは、物質を加熱すると柔らかくなり、冷却すると再び固くなる性質のことです。

アクリル樹脂にはこのような特徴があります。

 

  • 高い透明度:ガラスのような透明感で、光の透過率は90%以上
  • 優れた耐候性:紫外線や風雨に強く、屋外でも劣化しにくい。
  • 加工しやすい:切断・接着・曲げ加工が容易。
  • 軽量:ガラスの約半分程度の重さ。

 

アクリル樹脂の主な用途

主な用途では以下のようなところで使用されています。よくディスプレイや水槽でイメージするかもしれませんね。

 

  • 看板やディスプレイ
  • 水槽や照明カバー
  • 自動車のテールランプ
  • 建築用パネル

 

ふっ素樹脂とは

アクリル樹脂に対しまして、ふっ素樹脂とは、代表的なのはPTFEと呼ばれるふっ素樹脂で、

極めて高い耐熱性・耐薬品性を持つ高機能樹脂です。

 

より詳しい説明は中興化成工業のホームページに記事があります。

中興化成工業ホームページ「ふっ素樹脂についてhttps://www.chukoh.com/teflon/

比較するとこんな違いがあります

 
特性を表でまとめるとこんな感じになります。

特性 アクリル樹脂 ふっ素樹脂(PTFE)
透明性 ◎ 非常に高い × 透明性は低い
耐熱性 △ 約80〜100℃程度 ◎ 260℃に対応
耐薬品性 △ 一部に弱い ◎ 非常に強い
加工のしやすさ ◎ 容易 △ 難しい(特殊加工が必要)
価格 ○ 比較的安価 × 高価

使い分け

アクリル樹脂もふっ素樹脂もどちらも汎用性が高い樹脂です。

仕様環境や用途によって素材を使い分けるとよいでしょう。

 

★透明度重視→ アクリル樹脂

★高温・薬品にさらされる環境 → ふっ素樹脂

★コストを抑えたい → アクリル樹脂

アクリル樹脂とふっ素樹脂は、それぞれ異なる強みを持つ素材です。どちらも現代の産業や日常生活に欠かせない存在であり、適材適所で使い分けることが重要です。素材選びに迷ったときは、この記事を参考にしてみてくださいね!
もっと詳しく知りたい方は当社までお問い合わせください。